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逃げ道は

肩で息をするジェディ

「も・・・もう走れねぇ・・・」


そんな兄をよそに、ぴーちゃんと戯れるティーエル

「お、お前なぁ・・・」

「ぴーちゃん」

「わかったつーの!」

ティーエルの前に座り目線を合わせる

「いいかティー、この子にも親が居るんだ。」

きょとん とした顔のティーエル

「急に子供が居なくなったら、親が悲しむだろう。」

うー と睨む

「考えてみろ、お前がいきなり知らない誰かに連れてかれたら親父や母さんがどう思う。」

ちょっと泣きそうになる弟の頭をワシワシと撫で

「判ったら返しに行くぞ。」

「・・・はい。」


来た道を戻る

すると、慌しく鳴いているイマチュアーコッコーを見つけた。

「ほら、返して来い。」

「うん」

ココッコーを抱え、恐る恐る近づくティー

「ごめんなさい・・・」

と前に差し出す

子を見つけ凄い勢いで突進してくるコッコー

子供には中々に恐怖心を煽る光景である

ティーエルの手から降り、バッと羽を大きく広げるココッコー

すると親の走る勢いは落ちていき、目の前で止まった

子供が無事な事を確認できたのか、親鳥はココッコーを連れて帰って行った

くるっ と振り返り ピー! と大きく鳴いた

「またねー!ぴーちゃーん!」

ぶんぶんと手を振り 上機嫌で戻ってきた

「はい、よくできました。」

てへー と笑う弟

「んじゃ・・・帰る・・・?」

妙な気配

「兄ちゃん、何でフゴフゴ言ってるの?」

「言ってない・・・フゴフゴ?」

がさっ!

草むらが激しく動いた


「う・・・うわぁ・・・」

ジェディが情けない声を上げた

茶色い、大きな塊

ワイルドボアがそこに居た

「いいか、ティー。そーっとだぞ・・・そーっと逃げうぉおおおお!?」

言い終わる前にこちらに向かい突進してきた


ティーエルを背負い、一心不乱に逃げる。

「だーーーもーーー!足痛ぇーー!!」

走り続けるが子供の体力などたかが知れていた


「うわっ!とぉっ!」

ドサッ!

足がもつれ転倒してしまった


「いだーーーいーーー!」

転んだ拍子にティーエルを落としてしまった

すぐそこには弟に狙いを定めたワイルドボアが前足で地面を激しく蹴り、今にも突撃する構えだった

「ティーエルー!」







2008.11.09/Author:あぶくも
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2008/11/09(日) | 小説 | トラックバック(0) | コメント(0)

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